NICTオープンハウス2022 電磁環境研究室


電波暗室

外部からの電波の侵入を防ぐために金属で囲われているとともに、 壁や天井からの反射を防ぐために電波吸収体が張られた実験施設です。
電波の伝搬実験や、電気電子機器から発生する電磁雑音の測定実験、 アンテナの較正、利得や指向性の決定に使用しています。

360°カメラを使って撮影しています。
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電波暗室のシールド寸法:(長さ)28.5 m × (幅)17.0 m × (高さ)11.7 m
電波吸収体の長さ:(壁、天井とも): 2.5 m


昨年のオープンハウスのサイトにて「NICT探検ツアー」が掲載されております。
電波暗室の説明も掲載されていますのでこちらより、②電波暗室を覧ください。



生活環境における携帯電話基地局等の電波強度を明らかに

電波は携帯電話などの身のまわりの様々な機器で利用されていますが、人体の健康への影響に対する不安の声もあります。そこで様々な発生源からの電波の強さを広く測定し、その情報を共有するため、電波ばく露レベルの大規模・長期測定を2019年度から実施しています。2021年にはその主な成果を以下のように発表しました。

生活環境における携帯電話基地局等の電波強度を明らかに
~我が国で初めて電波ばく露レベルの大規模・長期測定を実施~
https://www.nict.go.jp/press/2021/12/07-1.html



電波の安全性を計算によって確かめる数値人体モデル

日本人の平均体型を有した成人、小児、妊娠女性等の解剖構造を有した数値モデルを開発しています。これらのモデルは人体に対する電波の安全性を確かめるための計算に利用されています。



新国際規格に対応 TEMホーンアンテナ

近年ではスマートフォンのような携帯無線端末が隅々にまでいきわたり、電子機器の近くで使用されるケースも多い。もし医療電子機器の近くで無線端末が発した電波により機器の誤動作が生じたら大変です。このような懸念からIEC(国際電気標準会議)は、携帯無線端末からの近接電波放射を想定した電子機器の電磁耐性基準を新たに定めています。

TEMホーンアンテナは、このIEC規格に対応した近接試験用アンテナとしてNICTが開発し、株式会社ノイズ研究所との共同研究により製品化しました。現在、さらに小型化の検討を行っています。

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