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現代の生活に欠かせないスマートフォンや無線LANは、電波を使ってインターネットから膨大な情報を得ることができる便利な通信手段です。しかし、電波が限りのある資源であることは意外に知られていません。この資源を有効に使うには、身の回りの電化製品や電気電子機器から発する電磁雑音を一定以下に抑える必要があります。通信システムEMCプロジェクトでは、電磁雑音を正確に測定する方法、電磁雑音の発生メカニズムや通信への影響、電波の有効利用に必要な電磁雑音の許容値の定め方などについて幅広く研究開発を行っています。
【研究紹介】 電波反射箱を用いた電気電子機器からの電磁雑音測定 近接放射干渉評価用TEMホーンアンテナ
電波を正しく測ることは、電波の環境を維持するための基本です。較正技術プロジェクトでは、電波(信号・雑音のどちらも)を正しく測るための計測技術、電波の伝わり方を制御する技術について研究開発を行っています。研究成果は、学会発表する他、国際規格の策定への貢献、無線局の検査・点検に利用する測定器の較正サービスに利用されています。
【研究紹介】 30 MHz以下の電磁雑音測定法の国際規格化への貢献 メタマテリアル電波散乱シート
NICT/EMC-netは、EMCに関する様々な課題について、会員やNICTの職員などが、研究会を通じて情報や意見を交換し、測定調査や見学実習を行うことで、EMC関連技術についての理解を深め、さらには我が国のEMC関連技術の向上に役立てることを目的としています。将来のEMC分野に関する研究課題について、より幅広い議論を行うために、研究会の活動範囲を拡大し、平成28年度からは4つの研究会を再構成し、年1回のシンポジウムを開催しています。今年度のシンポジウムは、7月27日(木)に開催します。
【活動予定】 第17回NICT/EMC-netシンポジウム開催のお知らせ
無線局を開設し電波を発射するためには、総務大臣の免許を受けなければなりません。免許を受けるためには、無線機から発射する電波の周波数や空中線電力が、法律で定められた技術基準を満たす必要があります。無線機の検査に必要な測定には、較正済みの測定器が必要です。NICTは電波法における最上位の較正機関にあたります。
【較正サービスについて】 無線免許制度と較正サービス 無線設備検査用測定器のための較正サービス 電波暗室 較正サービスのWebサイト