電波反射箱を用いた電気電子機器からの電磁雑音測定


電波反射箱の概要

   電波反射箱は、金属製の箱の内部に導電性の表面を持つ素材を配置することで、外部からの電磁波を遮蔽し、電気電子機器内部で発する電磁波を反射させることで、機器の電磁波を測定することができます。また、電気電子機器から発する電磁雑音(エミッション)の測定にも使われます。

   EMC分野における電波反射箱は、機器の設計段階での評価や、規格に基づく試験などに使用されています。例えば、電気電子機器から発する電磁雑音に対する無線通信の保護を目的とした EMC規格として知られる、CISPR※1などの規格に基づく測定に使用されます。電波反射箱内で特定の周波数※2の電磁波を発生させ、反射箱内に取り付けられた撹拌機を用いて内部の電磁波を攪拌し、その反射特性を測定することで、電磁波のレベルを評価することができます。

※1 CISPR: 国際無線障害特別委員会

※2 反射箱動作における最小使用周波数以上の周波数

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近接放射干渉評価用TEMホーンアンテナ


   電磁環境研究室では、クリーンな電磁環境の維持を目的として、電磁雑音計測技術、電磁干渉評価技術、無線用測定器やアンテナの較正技術、各種試験法に関する研究開発を行っています。

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                                   【お問合せ先】
                                     電磁波研究所 電磁波標準研究センター 電磁環境研究室
                                     Mail:emc-mado@ml.nict.go.jp
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